避難者通信17号<自分の子どもがいじめや体罰の被害者にならなければ、それで良し?>
- 2017年1月16日
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避難者通信です。 皆様お元気ですか? 新年になって、沖縄県・県議会に対する陳情の最後の仕上げに力を注ごうとしています。 一つは議会対策です。議員さん全員に陳情事項の具体的実現目標について文書を差し上げました。主として取り組んでくださっている議員さんらと懇談し、議会事務局は好意的に取り扱っていただいており、事務局からも議長あてに届けた文書を全議員さんに届けていただきました。 二つ目は県事務局対応です。各部長さんらとの接見を実現しようとして言います。陳情項目がいくつもの部に渡りますので大変です。 この3月に福島県からの避難支援は帰還支援に切り替えられます。家賃半額補助の条件に合致した方も、そうでない方もいます。今住んでいる住宅を変えざるを得ない方もたくさんいらっしゃいます。引っ越し費用や新しい住宅への敷金・礼金・保証金と多額の出費が予想され、場合によっては1年分の家賃にも相当する金額となります。避難支援打ち切りは非情です。 どうしても獲得しなけらばならないことの 第一の目標は、沖縄県に留まる方の「家賃の半額を期限を切らずに沖縄県が出してください」というものです。この目標だけでも何としても獲得したいと思います。家賃全額だとどうしても他の府県と同じように1年になってしまいます。半額で期限をつけず。これで行こうと思います。 皆様ご了承ください。 私の避難者通信の返信に下記のような長文のメッセージが寄せられました。フクシマの子どもの状況とスパイ映画を見るような怖い話が含まれます。しかしこれで今進んでいる事態の真相がはっきり見えてくる話です。 ご本人が迷いを吹っ切って、思い切ってご報告してくだいました。せっかくのメッセージですので、ご本人の了解を得て皆様にご紹介いたします。 矢ヶ崎克馬 ***************
今年、皆様にとって、平和で幸せでありますように 心からお祈り申し上げます。 今年も どうぞ、宜しくお願い申し上げます。 ところで、昨年来、福島から避難されている子どもがいじめを受けての教育行政の不条理な対応が報道されてます。 その事私なりの想いをお伝えさせて下さい。 福島原発事故が起きた年末から、本格的に福島県内の行政担当者と情報公開に向けた交渉を始めていました。 福島在住の友人から入手した情報を確認する為に、住民の死亡データを情報公開公文書開示請求をして、何とか入手しようと試みていました。 ちょうど、その頃にあるサークルの会員で福島在住の方から「T市内の子どもの情緒が不安定なので、調査して欲しい!」と依頼がありました。 そこで、「児童・生徒の問題行動に関する事故報告書」いじめ問題で法制化されている文科省宛に報告している文書を開示請求しました。 それが3年前の秋です。 福島県教育委員会が私に提示してきたいじめに関する公文書の中に、いじめを苦に自死した数値が黒く塗り潰されていたので、 福島県教育委員A氏に「黒く塗りつぶされている箇所を公開しなさい!」と電話で交渉しました。 A氏は、「改めて開示請求文書を提出して下されば、見せる!」という約束の下、私は同じ開示請求文書を提出しました。 そして、約束の開示決定文書が届く12月25 日、あの日、私はB駅前の商店街で、意識が無くなる事故に遭遇しました。救急措置をして下さった医師は「傷の状況からどう見ても、殴られた傷のように思える」と言われるように、目の周囲の内出血と額の血腫、手で顔を庇ったと想定される手の骨折、病院で CT検査をして、C氏に支えられながら帰宅 玄関の扉を開けた途端、福島県教育委員A氏からの電話がありました。C氏が「電話に出られるのか?」と言われて、意識が朦朧としていたのですが、何とか電話に出ました。 A氏は「開示請求された公文書は見せられない事になった」と 電話で伝えてきました。 私は「Aさん、見せて下さると約束して下さったから、改めて開示請求文書を提出したんでしょう! どうして見せられないのか、詳細の理由は何ですか?」 と伺うと、A氏は「文科省の職員が、“あなたが開示請求した文書は全て見せてはいけない!“と言われてしまったので見せられなくなりました。・・…… すみません!」 と何度も言われました。 「Aさん、あなたは福島の子供たちの命を守る職責を全うしなさい! 文科省の方にご機嫌伺いするのでなく、福島の子供たちの命を守りなさい!」と私は言いながら意識が徐々に失いながら、C氏に受話器を渡した処までは記憶があります。 顔面の内出血は、翌月1月には何とか消えましたが、骨折は2月末までギブスが取れず、福島県との交渉も停止中でした。 私が情報公開で入手した福島県内の「いじめ事故報告書」本当に子どものつらい叫びが聞こえてくるような内容でした。 避難されている子どもたちのいじめをはるかに超えた陰湿ないじめが多発、金を集団で暴力により巻き上げるいじめも多発して、いじめによる自死も福島では多発してます 何もかも、報道されないまま、福島では何も無かった事にされている・…… 体罰事件も隠蔽されながら、起きている。 子どもの虐待も増加して、児童相談所も対応に追われてます。 ・・・……そして、いじめ問題が勃発 昨年秋、福島原発事故東京訴訟で、原告側のお母さん方が証言台に立ち、避難されてから今日までの辛い思いを裁判官に伝えていましたが、特に子供が学校でいじめられている証言をされている時、傍聴人からもすすり泣く音が聞こえていました。 さて、今迄の経緯を鑑みて、私の感想を述べさせてください。文科省や福島県は、福島県内にはいじめや少年事件・虐待などは一切発生していない事を証拠つけたいのだと推察します。 県外に避難されている方々に、帰還させるために、「避難しているから、いじめを受けるんだ!」と・…… 「福島は何も起きていないんだぞ!早く帰還すれば、いじめられないんだ!」 と言わんばかりに聞こえてきます。 いじめ問題はとても根が深い問題です。学校現場で教師が細かいところまで目を光らせていれば、発覚できる事もあるし、その後の対応も速やかに対処する必要が求められます。 近年はネットでのいじめなども多様化して、私達大人が気が付かない所で、子どもたちが心傷ついている事が沢山あります。 私は福島県教委がいじめ事故報告書を提示してきた公文書は、氷山の一角だと思っています。 実際はこの10倍以上のいじめが多発していると、推察します 避難されている方々にお願いする事は、いじめ問題で報道している事が文科省や行政の目論みの中で、記事になっている事に騙されるな!です。 避難されている子どものいじめ問題も深刻ですが、現在福島県内在住の子供たちが、ダダ漏れ状態の放射能汚染の中で教育活動をしている・…… 言いたい事も言えず、叫びたい事もじっと我慢している…… 避難されている子ども達も大変かもしれないけれど無法地帯にいる福島の子供たちは、 もっと苛酷な状況下にいる事を忘れてはならない!と私は思ってます。 報道機関に助けを求める事は、「両刃の剣」です。 いじめの被害者である子供は、この報道によって、翌日から学校に登校する事ができますか? 安心して学習環境が保障されますか? 被害者の親が、周到の証拠を教育行政に突き付けて、子供の教育の権利を保障しろ!と交渉して行かないと子どもの人権が保障されません。 (教育行政との交渉の最後の手段が、報道です。) 子供を最後まで守る事が出来るのは、親しかいません。 国や東電が何をしてくれましたか?他人が何かしてくれましたか? 報道は打ち上げ花火でしかありません。 子供の将来の事まで、心配してくれません。 親は子供の安全を確保する責任があります。 社会に訴えるにしても、教育問題は容易な事ではありません。 <自分の子どもがいじめや体罰の被害者にならなければ、それで良し!>とする考えの保護者が大多数です。 自分の子どもが万が一被害者になったら、想像が出来ないのが今の教育問題です。 そう、殆どの方が、傍観者なんです。 まるで原発事故の問題と同じでしょう。 避難されている方々が、今も福島で苦しんでいる子どもたちの思いや状況を想像して欲しいのです。 ***************
下の写真はwebより転載します。
・東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒(13)が、転入先の小学校でいじめを受けて不登校になった問題 ・男子生徒は15日、小学生時代に書いたいじめ被害の手記を代理人の弁護士を通じて公表した
