避難者通信40号「米軍ヘリSr90問題」「選挙」
- 2017年10月21日
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みなさん お元気でいらっしゃいますか? 今日、学習会があります。17:30~ ほしぞら公民館第1学習室 明日は投票日ですね。 憲法を変えて、戦争のできる国にするのか、それとも憲法を守れるか? 主権在民の名のとおり政治の軸足を民に置くか、それとも権力基盤の軸足に変更をゆるし、立憲民主主義を破壊するか? 北朝鮮問題も、殺戮と破壊を伴う武力装備の競争に勝ち「日本を守る」ことができるのか? 民の犠牲はどうなりますか?例えば、原発はロケットなんて言わずとももっと軽微な爆弾で、冷却システムを破壊するだけで壊滅的な打撃が与えられます。 憲法9条の精神に立ち返り、平和の哲学を持って対処する道があるはずです。 高江の炎上ヘリコプター事故をめぐって、日本に主権のないことを痛いほど思い知らされています。地位協定見直しは、日本が主権国に立ち返らないとできないでしょう。 選挙は主権を取り戻し、憲法を守るチャンスでもあります。 高江のヘリ事故について面積あたりにすれば微量であるが、ストロンチウムが飛散している可能性が私の調査で判明しました。 今回はそのことをご報告します。 矢ヶ崎克馬
******* *高江ヘリ事故―自然放射能レベル内のストロンチウム分布の事態にどう立ち向かうか * 10月18日(水)に沖縄県と沖縄防衛局は合同の記者会見を行い、放射線に関して「対象地点と比較して異常な値は検出されなかった」として安全宣言を行った。 果たしてそれでよいか? 防衛局および沖縄県が実施している放射線測定方式は、時定数3秒で最大の振れを記録するという方法であると発表された。得られる数値は分析的に用いることには向いていない。なぜなら誤差には系統的誤差と偶然誤差、その他があり、系統的誤差は平均値で代表される振る舞いをするが、偶然誤差は突発的な乱れであり物理的に意味のない乱れを含む。最高値の記録は偶然誤差を強く含むものである。汚染のレベルの大きさを知ることには意味があるかもしれないが、定量的に他と比較することには堪えない測定方法である。 現時点で「通常の自然放射線レベルだから安全」と言って良いのだろうか。 沖国大事故の時には、壁の下で気体が炎上し、壁に「すす」が付着するという「汚染の集中場所」があり、降雨後、壁の下にはっきりと強い放射能汚染が確認された。 今回の事故では燃え上がったストロンチウムの量は沖国大事故を上回る可能性がある一方、沖国大と異なって、汚染の集中場所は無く、広い範囲に薄く飛散している。たとえストロンチウムが飛散しても、放射線強度は普通の自然放射線レベル以下で、それに隠されてしまう可能性が大である。 まさに私の測定(10月16日)結果がそれを強く物語っている。 事故の煙を受けなかった高江小学校(事故現場から北北東1.6㎞)と農道および牧草地(風下西へ430m)を測定した。 放射線のガンマ線強度とベータ線強度の区分に成功し、自然放射能レベルの放射線強度の中、ガンマ線成分とベータ線成分を相互に比較できた。 ガンマ線成分は風下地域と煙を受けなかった高江小学校地点でほぼ等しいのであるが、ベータ線に関しては風下地域が過剰となっていて、風下にはストロンチウム分布の可能性を示唆する。 逆に高江小学校は心配ないことを示唆する。 調査が完璧であるとは言い難いが、少なくともストロンチウムが飛散した可能性を強く示唆している。 通常放射線レベルであることは外部被ばく論者は安全であるという。微粒子による内部被ばくの電離現象の局所への集中=放射線エネルギーの局所的集中の危険を無視しているからだ。煙とともに放出された不溶性微粒子を吸い込んだりした場合の内部被曝は、たった 1粒といえども軽視することは人命軽視に通じる。 自然放射能と異なり、ストロンチウムを含む微粒子は強く警戒しなければならない。 米軍事故が起きた時にはどんな放射能や化学物質が飛散するかもわからない。 県民の方、特に風下地域の方に訴える。事故時には、 ①家にいてください。換気扇を回さないでください。 ②外出時はマスクをしてください。雨を浴びないでください。合羽を着てください。 ③洗濯物は外に干さないでください。 放射能問題には常に風評被害が付きまとう。基地問題特有の泣き寝入りの構造はさらに住民を苦しめる。これに有無を言わさぬ軍隊と権力の横暴が加わる。 住民を、誰が、どう、保護するのか? 加害者目線はお断りだ。





