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避難者通信54号「原発事故被災者に人権の光を!」

皆さん、お元気でいらっしゃいますか?

原発事故被災者に人権の光を!

沖縄の地方自治体選挙に人権の光を!

最初のスローガン

原発事故被災者に人権の光を!は、

私どもが行っている原発事故避難者の支援活動の訴え内容を表している基礎的考えです。「ほどこし」として支援を訴えているのではありません。

原発事故被災者に人権の光を!の根拠は?

①法律で規定されている一般公衆の被曝線量限度が年間1ミリシーベルトであるにも拘らず、原子力緊急事態宣言により年間20ミリシーベルトとされました。原子力緊急事態宣言が続く限り、20ミリシーベルトは適用されます。政府は、できる限り早く緊急事態宣言を解除できるように環境保護と住民保護に対する施策を行うべきですが、それはほとんど放棄されています。

②安倍内閣は「健康被害は全くない」と偽りを言います。広島原発の数百倍もの放射能がばらまかれて被害が無いはずがありません(政府発表でも168発分、実際は1000発分ほども)。世界の科学的見識とも隔たっています。

③チェルノブイリ方式の「石棺」しか方法が無いのに、放射能が高くて作業の見通しもない「廃炉」に固執する」無責任姿勢が続いています(廃炉検討委員会で「石棺」に言及した時、「復興の妨げになる」と福島県知事から抗議され「以後検討しない」こととされました)。

環境への放射能放出が続いています。空中放出だけで1日600万ベクレルも放出されています。海中へも放出され続けます。

今年も多くの食材の汚染が確認されています。

東日本からはきのこ等の高高度汚染が確認されています。海での生物連鎖で魚介類汚染が進み、ストロンチウム90汚染はかつてない高濃度汚染が確認されています(福島沖黒鯛等)。

人類と環境を破滅させる放射能放出が今も続いています。

④たくさんの病気の患者数が増し死者数が増しています。放射能関連死亡者は少なく見積もっても年間5万人以上です。放射能はあらゆる種類の体調不良をもたらします。病気と認められていない体力低下ももたらします(三田茂医師;能力減退症)。病気でなかった人を発病させます。病気の人を重症化させます。ぎりぎり生きてきた人を死亡させます。抵抗力の低いお年寄りの死亡増が記録されています(厚労省人口動態調査)。突然死を誘います。年が若いほど影響を強く受けます。

⑤この国はこれらを全て切り捨てて何の対処もしてきませんでした。やるべきことを放棄して、世界に嘘をついて(アンダーコントロール、健康被害は全くない)オリンピックに走ります。オリンピックは世界のアスリートを放射能環境で試合させ、人々を放射能汚染が強く懸念される食材で被曝させます。

⑥子供被災者支援法の「避難者の居住の自由を保障する」という精神に反し、避難者支援を打ち切り、経済的に「糧道を絶つ」ことによって強制的に帰還させ、「復興」に参加させようとしています。

⑦汚染地に放射能の恐怖におののきながら「復興」させるわけにはいきません。政府は「放射能には害が無いと思うことで幸せになれます」と大宣伝します。実害を心の持ちようにしてしまうのです。放射能という言葉は禁句になりました。一切が「風評被害」です。全官庁あげて「風評払拭リスクコミュニケーション強化戦略」を実施しています。

虚偽に基づく思想統制ではないでしょうか?侵略国としての時代の「非国民」を監視する社会作りです。

これらはいずれも事実をありのままに認め、人権に基づいて住民を守ることに反します。

この悪政の中で私たちの手の及ぶ範囲ででも、是正を訴えて 原発事故被災者に人権の光を!と掲げました。

故翁長雄志知事はこれに応えて、住宅支援を実施してくれました。

玉城デニー氏は選挙公約に「原発事故避難者の支援継続」を謳ってくれました。

沖縄の地方自治体選挙に人権の光を!について

現在沖縄県知事選挙が行われていますが、選挙の自由をはく奪するものすごい強制が行われているようです。

2018年9月21日 琉球新報に以下のような記事が掲載されました。

「沖縄県知事選の期日前投票で、特定の候補者を書いた投票用紙を撮影して報告を求める企業があるとし、沖縄県内の有志弁護士でつくる「投票の自由と秘密を守り公正な選挙を求める弁護士の会」の池宮城紀夫代表らが20日、県選挙管理委員会に対し、投票所での写真撮影を禁止し、周知するよう求めた」。

以前は候補者名記入ボックスの隣同士で見せ合うことをさせていたようですが、選管の注意するところとなり、今回は上記のような方法になったのだそうです。

職場の雇用関係を利用した強制、あるいはなにがしかの金員で買収した票の確認方法だといいます。

権力、金力が支配的に強ければ、票を何とでも操作できるもので、このようなことが行われることはもはや「選挙」の体を成しません。選挙という形式を利用したファシズムです。

憲法15条に記される「すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。」と記述される投票の秘密・投票の自由を真っ向から踏みにじるものです。

現実問題として、沖縄には選挙の自由が許されていないのだ!

このことが辺野古基地を沖縄に権力で押し付けようとしている勢力によってなされているのは辺野古への「知事権限」の法律事項も無視してなされる建設の強行とともに、沖縄への多重抑圧です。

さらに今朝(27日)の新報のトップ記事は「真偽不明情報が大量拡散」と、玉城デニー氏を貶める事実無根の情報が大量に流されていることを報じています。

権力の思うように現場を事実と違うものに作り出していくという手法は原発事故後処理の「力で封じ込める」やり方とまったく同じであると思います。

肝心なことは、弾圧されようとする住民が毅然と「自由を守る」ことです。

辺野古新基地建設を「ナラン」と訴える民意

世論調査では故翁長雄志知事が命を賭して行おうとした「撤回」を

70%の有権者が支持しています。

2013年1月28日に内閣総理大臣安倍晋三殿宛てに、オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会実行委員会などは、沖縄県議会、沖縄県市町村関係4団体、全市町村、全市町村議会の連名において

1. オスプレイの配備を直ちに撤町ずること。及び今年7月までに配備されるとしている12機の配備を中止すること。また嘉手納基地への特殊作戦用垂直離着陸輸送機CV22オスプレイの配備計画を直ちに撤回すること。

2. 米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念すること。

を「建白」する建白書を提出致しました。建白書を添付しますのでご覧ください。https://bit.ly/2DBP20C

その後、当時の仲井真知事は、辺野古沿岸部埋め立て承認を2013年12月27日に行いました。わずかな見返りを伴う「懐柔」に屈して、県民に対する公約違反を突然任期直前に行いました。

2014年11月16日 には、知事選が行われ現職の仲井真弘多氏に約10万票の大差をつけて翁長雄志氏が勝利。翌月行われた衆院選でも県内4選挙区で翁長氏が支援する候補者が自民党候補者に全勝を果たしました。

沖縄県民を何の圧力も無しに自由に投票させたら、翁長雄志知事の遺志を継ぐ候補が圧勝するでしょう。

ところが現実は県民の実態をそれとは違う姿に書き換えようとする大きな力が働いているのです。

この4年間、政府・自民党本部の沖縄民意破壊の選挙干渉

その後行われた沖縄県の全ての市町村首長選挙にはアベ政府と自民党本部から猛烈なてこ入れがあり、辺野古新基地建設反対を唱える候補が(ほとんど)ことごとく落選の憂き目を味わっています。

てこ入れの方法は、市民の目の前にはほとんど表れず、権力の恫喝を伴って、零細な町工場などを含む企業経済界を対象に、名簿を直接管理して、政府の言うことを聞く候補への強制投票を、違法的手段を含んで、きめ細かく組織したと言われます。部落のおじいおばあを投票所まで車で連れて行き候補者指名!

こうして、例えば今年の2月に行われた名護市長選挙では「辺野古新基地建設反対」と意思表示する有権者が60%ほどであったのに、前稲嶺市長が敗退したのです。この時1票10万円などのうわさが広がりました。

沖縄の一連の選挙は、地方自治体の選挙に権力・金力で中央政権が襲い掛かるものでした。自民党曰く「必勝パターンを形成した」のです。

少なくともこの4年間に行われた主要な首長選挙は候補者同士の選挙戦ではなく、沖縄の心を訴える候補対「政府・自民党本部」のたたかいでありました。

今回の知事選挙はその総仕上げを意味します。「政府自民党本部」がやってはならない方法で沖縄をねじ伏せる大弾圧というべきでしょう。

沖縄の郷土を愛する市民の皆さん、個人の尊厳を重んじる市民の皆さん、

「子孫に豊かな沖縄を受け継がせよう」と願う「沖縄の真心」を貫きましょう。

選挙違反はすべきでありません。

しかし、会社を通じた「雇用関係」を強制力としたような権力関係で攻められたときには形の上ではそれを受け入れざるを得ないことがあります。買収金を受け取らざるを得ないかもしれません。原則は選挙違反をすべきではありませんが、断ると何が待ち受けるかわかりません。

例え従わざるを得ないとしても、従うのは形の上だけにして、自分の意中の候補に投票することをきちんと守りましょう。面従腹背で結構です。

沖縄の心を決して捨てないようにしましょう。

翁長雄志さんの心を共有するようにいたしましょう。

不幸にして権力の餌食になりかけた場合の対処方法です。

非暴力で決して撓まない抵抗精神です。

絶対に支配のままにはならないでおこう。

清々とたたかうことが不可能な場合には面従腹背で、翁長雄志知事が命を持って守ろうとした沖縄の心を一緒に守りましょう。

記入した投票用紙を写真に撮った後、きれいに消して自分の意中の候補を書きましょう。

周囲に監視するものが居て書き直す時間が無いときは書き入れた文字に二重線を入れましょう。そして意中の候補を書きましょう。きれいに二重線を入れれば、無効票に扱われません。少なくとも意中の人には入れることができなくとも、権力側の候補者に1票奪われることを防止できます。

「親切に」投票所まで車で連れてきていただいても、連れてきてくれた人の指示する候補に入れる必要はありません。一番正直な沖縄の心に従って投票しましょう。  

どうかこのようなしなやかな抵抗の方法があることを周囲の人に広めてください。

沖縄の住民は沖縄の心を正直に表現することで団結することができた優れた民です。こんな豊かな民は他ではなかなか見当たりません。世界に誇る主権者です。 その力が日米の政治枠を打破し復帰を勝ち取りました。島ぐるみ土地闘争を団結して行うことができました。

今はその復帰に相当する重要な意思表示の時です。

沖縄住民頑張りましょう。

皆さん投票日には台風が近づく予報です。

期日前投票をして万全を期しましょう。

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