原発避難者通信 58号 沖縄県が唯一,生活再建支援を予算化
皆様お元気ですか?
この4月から国・福島県は原発事故避難者への住宅支援を完全停止します。
幸い、沖縄では県が単独事業として原発事故避難者の生活再建支援を予算化してくれました(沖縄県が唯一)。
もうすぐ原発事故8周忌ですが、まだ放射能の事故炉からの流出が続き、住民の死亡率増、患者増の健康被害の増加状況も非常に危機的です。
しかし政府は「健康被害は一切ありません」と事実無根のキャンペーンで切り捨て一方です。
背景には強権と虚偽による住民の命と民主主義破壊があります。
今回は避難者切り捨てと通底する2件の訴えをします。
沖縄辺野古問題とNHK「文化福祉部」解体です。
(1)沖縄の民主主義とサンゴ礁を救おうーー署名お願いします!
「Save the democracy and coral reef of Okinawa」
沖縄の民意は示されました。しかし辺野古埋立工事は強行されています。
ハワイ在住のロバート・カジワラさんが米ホワイトハウスの請願サイト「ウィ・ザ・ピープル」で、
名護市辺野古の米軍基地建設の中止を求める新たな署名を呼びかけています。2月27日に開始され、
米政府が60日以内に何らかの対応を行う条件となる「開始30日で署名10万」をめざしています。 13歳以上で電子メールアドレスをもっていれば、国籍を問わず誰でも署名できます。 https://petitions.whitehouse.gov/petition/save-democracy-and-coral-reef-okinawa
署名とメールアドレスを送れば、確認の返信が来ます。それに対応してください。
(2)NHK最後の「良心」ともいえる「文化福祉部」を解体する動きが報じられました。解体させないように市民の意思・抗議をNHKに届けましょう。
NHKへ視聴者からの意見・抗議をする方法は、NHKのメール案内ですぐにわかります。
「NHK 視聴者の意見」などと打ち込んで検索しますと「みなさまの声にお応えします
メールによるご意見(400字以内-かなり書けます)」「みなさまの声にお応えします
電話によるご意見」などの項目が出てきます。
是非「解体するな」のメールあるいは電話をお願いいたします。
以下に福島市の根本さんとNHKのYさんからの訴えを貼り付けます。
週刊ポストの記事案内もしてあります。
~福島市・根本 仁氏より~ *情報として
公共放送NHKは報道局(ニュース記者、スポーツ・ドキュメンタリーなどの担当ディレクター)と
番組制作局(ドキュメンタリー・福祉・科学・ドラマ・歌・古典芸能・幼児番組・Eテレなどを担当する
幅広い分野のディレクター)の二つの放送部門から成り立っています。その中で昔から「NHKの良心」と
言われてきた部署は、番組制作局のドキュメンタリー・福祉番組(文化福祉番組部)チームです。
「ETV特集」や「こころの時代」「ハートネットTV」「バリバラ(NHK大阪制作)」など、原発問題やアイヌ・
障害者などの社会的少数者にも目を配り、優れた番組を生み出してきた、かつて「教養部」と呼ばれていた
ドキュメンタリストの後継者たちです。
そのNHK最後の「良心」ともいえる「文化福祉部」に外部・内部から解体の動きが報じられました。
そして長年この部署で番組を制作し、3年前に定年退職したY氏から緊急メッセージが届きました。
昨日私は東京で公害・環境問題の会議があり、日刊ゲンダイを新幹線の中で広げましたら『スクープ
NHK 安倍<遺恨>部署 解体検討』の文字が躍っていました。そして福島に戻りましたら
Y氏からのメールが届いていました。これまで見こともない切迫した文面でした。
Y氏はNHK仙台、NHK東京時代、原発をテーマに何本もの番組を制作してきました。
東北Z「原発事故が奪ったものは(2014.6.20)」、ETV特集「終わりなき戦い~ある福島支援プロジェクト
の記録~(2015.4.18)、ETV特集「帰還への遠い道~福島・楢葉町 一年の記録~(」2015.9.19)、
そしてNHK定年後に現役のディレクターと組んで制作したのが、私も原告である「生業(なりわい)・福島原
発訴訟」の原告たちを追ったドキュメンタリー・ETV特集「忘却に抗(あらが)う~福島原発裁判
原告たちの記録~(2018.3.10)」でした。この番組はギャラクシー賞の月間優秀賞を受賞しました。
前書が長くなりました。Y氏からの緊急メッセージをご覧ください。そしてNHKへ電話での、FAXでの、
メールでの、視聴者からのメッセージを発信していただくとともに、できる限りの支援をお願いする次第です。
NHKの「この部署」はジャーナリズムの本筋を守り続けてきただけに、これまで何度も何度も権力側と
NHK内の内通者の攻撃に晒されてきました。しかし、その都度、それらの勢力を跳ね返してきた経緯があります。
しかし、NHK内部に精通するY氏の極めて苦しげな文面を拝読しますと、今回はただ事ではない!と感じます。
お世話になっています。
Y です。
きょうは私からのご連絡、そしてお願いです。
すでにお聞き及びかもしれませんが、
(OBの)私や現役ディレクターXの出身母体である
文化福祉番組部がいま解体の危機にさらされています。
(関連する記事のリンクを貼りました)
もちろん、
組織再編が即「ETV特集」潰しにつながるものではありませんが、
これまでの経緯を知る身としてはかなりのキナ臭さを感じざるを得ません。
自分たちでいうのはいささか口幅ったいのですが、
記事にあるように「NHK最後の良心」とも言える部署です。
どうしても守りたいという気持ちが私にはあります。
現役の後輩たちも彼らなりの方法で戦っているようですが、
やはり外部の方々の支援なくしては解体は免れないと考えています。
また、NHKを正真正銘の「御用放送」にしないための戦いでもあります。
どうぞ、可能な方法で、
OBの方々のみならず、広く外部からも声を上げていただければ幸甚です。
よろしくお願いをいたします。
(矢ヶ崎克馬)