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原発事故避難者通信 第97号(学ぶとは?)2021・5・7

皆々様 つなごう命の会として、「定例学習会」を初めて、そろそろ50回を数えるところとなりました。 東電事故以来、ナンバリングしていない沖縄における学習会を全て勘定するとおよそ100回を上回る数となります。

4月度は「トリチウム+高度汚染水の海洋投棄問題」、と

福島小児甲状腺がんは明確に放射線被曝による」の2本立てでした。

今回は任意参加として高名なN先生もご参加下さり、参加者の認識も総合的に進んだと思います。

私たちは、何故学習が必要であるかというと、

「事実をありのままに認識することは。民主主義の土台である」ということにつきると思います。

一人一人の知識は偏ったり、間違いを含んでいたりします。学習は一つのことを全方位から確認して、具体的認識や道義的認識も総合して知識をより正確にし、共通の基盤を広げるとことだと思います。


学習に参加する人全員がお互いに情報を提供し合い、学び、成長し合う「認識の拡大」を目指す精神が大切です。

それに対して議論の一形態として、その場の論戦で負けないようにする議論方法があります。喧嘩論法とも言います。

この論法は得てして「自分の論理が100%正しいんだ」とする論理形式で、相手を打倒しようとするものです。

精神は民主主義では無く、専制主義とも言える思想を反映します。

何しろ自分が「100%正しい」とはファシズムに通じます。

ひどいときには「非学術用語」(相手の認識の低さを「あざ笑ったり」、「間違っている」と決めつけ、認識を提供するのでは無く相手を罵倒する言葉)を多用します。

喧嘩論法は、相手を見かけ上はやっつけたことができた様に見えても実際の認識は深まりません。 負けないように関係あること、関係が遠いこと、関係ないこと全部出すのでは無く、焦点を絞って、当該事項を全面的に論ずることが認識の深まるところです。

これらの件について、N先生もかつて「すごくバッシングを受けた」と言っていました。

私たちの学習の方法は、一つ一つの事柄を総合的に論じることが必要でしょう。

それによって、事実をありのままに認識することができるように、科学的に事実に基づいて民主的に道理に従って考えることができる様にすることが大事です。

一つ一つのことを論じる時には、関連が遠いことも含めて並列的に論じるのでは無く、関係する事柄を焦点を当てて全面的に論じて総合することが必要です。

効率の良い学習会は、学びあえることと焦点を合わせて論じることができることを心がけましょう。


コロナ禍にも拘わらず、「戦争のできる美しい国」に向けて、改憲の手順が今進められようとしております。特に9条の改悪と「緊急事態宣言」を憲法に持ち込むことが企てられようとしています。

「原子力緊急事態宣言」の激烈に反民主主義であったことはあまり認識されていません。緊急事態宣言の目的に明記される「住民保護」どころか全て逆向きでした。

国際原子力ロビーに従って国家専制主義的に練られた戦略の上での、「人命/住民遺棄」の暴挙でした。

憲法上の「緊急事態宣言」は戦争遂行のための大権を政府に委ねる内容があります。

「憲法」は「法律」と異なり、政府を縛るものです。政府を基本的人権に従ってしっかり監視できることが必要です。

特に日本市民お互い同士では、「平和維持」のための世界史的役割を担う現憲法の意義の学習を強調したいと思います。

学術会員の任命拒否や、学術会議そのものの変質等、市民権・原論の自由などに対する国家主義的整理が既になされようとしている事ごとに、「平和と人権の危機」認識を広めることが必要です。

一市民として危機感を持っております。

放射線被曝の隠蔽と科学 出版されました。

放射性物質は紛れもなく健康危害物質。なのに何故「食べて応援」、「健康被害は一切ない」?

等々の疑問の背景を白日の下にさらす「科学の目での解明」です

袖文の紹介

原水爆や原発による放射線被曝は、ヒロシマ・ナガサキからチェルノブイリ・フクシマまで、これまで一貫して被曝防護の基準を核推進の国家や企業に有利になるように制定し、事実を隠蔽し、市民の健康を無視し、被害を拡大してきた。その推進勢力こそが国際原子力機関(IAEA)・国際放射線防護委員会(ICRP)・原子放射線の影響に関する科学委員会(UNSCEAR)・世界保健機関(WHO)などの国際・国内原子力ロビーであり、エセ科学とエセ科学者を総動員し安全神話を捏造し、人びとを欺瞞してきた。 本書は、国際放射線防護委員会などの防護の考え方や防護基準を科学の目で批判し、どうすれば放射線被曝から市民のいのちと暮らしを守れるかを考える。(2021.4)

今までのつなごう命の会を通じたり、被曝関連の裁判の現場から学び分析したことなどをまとめております。

放射線被曝の隠蔽と科学

矢ヶ﨑克馬[著]

A5判上製/276頁/3200円+税

ISBN978-4-8461-2109-9 C0036



 

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