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原発事故避難者通信74号 2020年の年頭に当たって

放射能公害被災者に人権の光を

つなごう命の会 

いよいよ戦後75周年の年となりました。原発事故後9年。

1度やってしまったことは再びやってしまう可能性があります。

今度はアメリカ追随の侵略戦争。ヒロシマ・ナガサキに続く核戦争。

絶対にそんなことが無いように力を合わせましょう。

憲法を守り実施する。核兵器廃絶・原発廃棄だけでなく日常の被曝防護。今が大事です。

巨大過酷原発事故後、危険な道を危険と知りつつ強行する「原発再稼働」。

それに徹底した被曝防護の無視「健康被害はありません」の嘘。

絶対やめさせましょう。

事実認識と人道は民主主義の2本柱です。人を大切にする大事な道です。

≪みんな事実を知ろう!みんなが自分を大切にしよう。自由や人権を持った自分とみんなが居ることを意識しよう!放射能から命を守ろう!みんな頑張ろう!≫

沖縄の「つなごう命の会」の矢ヶ﨑克馬です。転載拡散自由です。

皆々様

お元気で年を超えることができましたでしょうか?

⑴ 事故後9年目

避難者の皆さん、この8年間大変なことが沢山ありましたね。

良くしのいで頑張っていらっしゃいました。

チェルノブイリ事故(1986年)以降、国連の核管理機関や国際放射線防護委員会が

「事故の際にもはや住民を被曝から守ることはせず、高汚染地域にすませっぱなしにする」ことを決めて、

それを日本の国は完璧に実施してしまいました。

チェルノブイリ住民保護法ができた事故後5年目には、日本の政府(安倍自公内閣)は

避難者の住宅保証を打ち切りました。

チェルノブイリでは、年間0.5mSv 以上は「危険ですよ」、

1mSv以上は「移住したい方には移住を保障します(国が面倒を見ます)」としたのに、

日本では「20mSv までは住み続けさせる」でした。

そんな中で命を守るために、周囲の意見ではなく、自らの生き方として、意を決して避難し、たくさんの困難と対処しながら、避難しとおした皆さん、ほんとにお疲れ様でした。

意気投合できる仲間も得られたと思います。

受け入れてくれた社会に溶けあうことができました。

しかしながら、皆さんの多くの方は、未だ周囲からの理解を得られず、いじめなどに遭いながら、またご自分や家族の健康不良に悩まされながら、それらと苦闘し生きています。

本当に良く頑張ってきました。皆さんが日本という地域の民主主義の中身を一歩進めました。

ジェンダーギャップを埋める大きな母性の力も発揮しましました。

多くの社会進展にも寄与したことを忘れてはいけません。

皆さんに「艱難、汝を玉とす」という言葉を謹呈いたします。

この言葉には私は特別の思いがあります。小学校4年生の時でした。我が家がとても貧乏で、時に母が病床に伏せっていました。 3歳上の兄とともに朝夕の新聞配達をして家計を手助けしようとした時のことです。初めて配達に出る朝、母が病床に起き上がり、「貧乏して苦労しても、決して恥ずかしいと思わないでほしい。『艱難汝を玉とす』という言葉がある。

苦労は人を磨き、立派な人を育てる。立派な人になれるように頑張ってほしい」と言って送り出してくれたのです。立派な人になれたかどうかは分かりませんが、私は今でもこの言葉を何かある度に噛みしめています。苦労にくじけないでいられます。


⑵ あまりにも低い人権

チェルノブイリ法は今なお放射能から、放射能による健康被害から住民を守り続けています。

しかし安倍内閣は「健康被害は一切ありません」。

復興オリンピックを成し遂げ、世界の人々に立派に立ち直った日本を見てもらう」

としています。

既に2019年からの原発事故避難者に対する都道府県としての支援は沖縄県のみとなっていますが、政府としては完全に切り捨てる宣言をしているのです。

しかし、厚労省や総務省統計局のデータを解析すれば2017年までの 死亡者の異常増加は27万6千人、出生者の異常減少は17万1千人。

合わせて54万7千人の人口減少を結果として与えています。恐ろしい数値です。

今後ももっとひどくなります。

この事実は皆さんの避難と放射線防護が如何に正しいものであったかを示しています。

悲しいかな、「戦争ができる美しい国」を作ろうとしている安倍政権の下でこの事実は全く無視されています。

日本政府としての住民との約束「年間1mSv以下」の法的約束が反故にされ、主権者への

「生存権の保障」、「幸福追求権の保障」等政府の義務が完全に破棄されていることと事実が事実として社会的に認識されないことがセットとなり、私たちを苦しめています。

大問題です。

事実を曲げて、約束違反を平気で行っている不誠実な政治を止めさせることが大切です。

「放射能公害被災者に人権の光を!」。

特に今年は戦後75周年です。「戦後政治の総決算」(侵略戦争体制への逆戻り)を許さないことが今年の課題。この問題も含めて主権者として頑張りましょう。

⑶ あまりにも出鱈目な国家状況-誠実で清潔な当たり前の政治に何としても変えよう。

首都圏巨大地震があると予測されているのに備えが極めて不十分。

気候が変わり豪雨災害が頻発するのに治山治水の基本がなされません。

水陸両用救難車両が整いません。

避難所のお粗末さ。プライベートも保たれません。板の間毛布一枚。人権保護の唖然とした状況。

避難者の保護をちゃんと予算化しなさい。

被曝とみられる人口減少が7年間で55万人(厚労所データから矢ヶ﨑試算)。

きちっと国が健康管理をしなければ少子高齢化と合いまった人口減少の悲劇は進みます。

自公政権が国家的危機である人口減少を加速させます。

災害救助はボランティアに頼って、国・自治体による保障は貧困そのもの。

文化国家ではありません。

F-35A戦闘機147機必要ありません。自衛隊の中東派遣必要ありません。

攻撃用船舶である空母はいりません。軍備増強いりません。

この国の予算の使い方完全に間違っています。

国は社会の危機を救い、人権擁護を実施すべきだ。

平和憲法があるのに「集団的自衛権」容認、「中東への自衛隊派遣」等の国家の安全保障

の内容が「閣議決定」で済まされています。

まさに横暴。私たちの日本をどこに導く気だ!権力の私物化やめさせましょう。

トランプ大統領によるイラン司令官に対する国家テロがなされました。まさに先制攻撃。

軍事力による「平和」口実の侵略。常に戦争につながります。

侵略国家アメリカに追随して、人道も憲法も完全無視してきた安倍政権。アメリカに抗議こそしなさい。追随は絶対許されません。

自衛隊の中東派遣は極めて危険であり撤回しなさい。

首相が嘘を付いて嘘を追及するために国会の時間が何百時間消えたことでしょう。

モリ・カケ・サクラ。目に余る私物化と腐敗。安倍政治の醜悪さの極み。

首相の国政私物化とウソをガードするために、官僚がウソを証言し、司法が法を曲げます。

国会の議論でも大切なことが首相の答弁ではぐらかされ、

共通認識が誠実に築かれることはありません。「答弁を控えます」。  

民主主語を保障する三権がマヒしています。立憲制・法治国家の体を成しません。

国家が事実を事実として認識し、人道の基に解決することが為されていません。

歴史修正主義という言葉がありますが、日本は政府が歴史修正主義をやらかすという

特殊国家です。軍による正式な機関として設立された「従軍慰安婦」制度、

強制連行で動員された徴用工問題。関連した愛知トリエンナーレ。

⑷ メルケル首相のアウシュヴィッツでの演説 ―人道に対する誠実さ、清潔さ。日本住民よ餓鬼道に落ちてはならない。安倍自公に騙されるなかれー

昨年12月9日、ドイツンのメルケル首相が行った挨拶です。日経新聞の報道:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53074890W9A201C1000000/

演説は下記のURLで直接聞けます。

メルケル首相の演説(アウシュヴィッツ・ビルケナウ基金)

◎メルケル首相演説の冒頭から4分までの印象深い演説部分(根本仁氏記述)

1、「どんな言葉で、あれほどの痛嘆を表現できるというのでしょうか?ここで屈辱を受け、

苦しめられ、殺されたたくさんの人たちの嘆き、悲しみを、それでも私は敢えて言いたいと

思います。

 これほど大きな人類に対する象徴であるこの場所で、どんなにそれが難しくても、沈黙が

私たちの唯一の答えであってはならないということを」

2、「この場所の正式な名称は、ユネスコの世界遺産と認定されている【アウシュヴィッツ・

ビルケナウ‐ナチスドイツの強制・絶滅収容所(1940年―1945年)】です。この名前を完

全に言うことが大切です。オシフィエンチムはポーランドにありますが、1930年10月にア

ウシュヴィッツはドイツ帝国の一部として併合されました。アウシュヴィッツというのは、

ですからドイツのドイツ人によって運営されていた絶滅収容所です。この事実を強調するこ

とが私にはとても重要です。犯罪を犯した者の名をはっきり口に出すことが大事です。被害

者に対しても、私たち自身に対しても、そうする義務が私たちドイツ人にはあります。犯罪

を思い返し、犯罪者の名をはっきり口に出し、被害者にその尊厳にふさわしく思いを寄せよ

うとすること、それは決して終わることのない責任です」


(訴え)

①全ての人に放射能健診を! 

放射能健診100万人署名運動 

下記URLをクリックしてご署名ご協力お願いいたします。

② つなごう命の会の活動のために、皆様のご支援をいただければ幸甚です。

振替口座

口座記号番号:    01770-5-170377

口座名称: つなごう命の会 (ツナゴウイノチノカイ)

加入者払込み払出店 那覇支店

郵貯以外の銀行からの振り込みの場合

店名(店番):一七九(イチナナキュウ)店(179)

預金種目: 当座

口座番号:           0170377

皆々様が今年1年健康で元気でいられますように祈念いたします。

      矢ヶ﨑克馬


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