本年も元気に生き抜き、人権を持つ人間の毅然とした気骨が形となる年にしたいと思います。謹賀新年 矢ヶ﨑克馬
皆々様 謹賀新年
無事新しい年をお迎えになったでしょうか?
本年も元気に生き抜き、人権を持つ人間の毅然とした気骨が形となる年にしたいと思います。
ドイツメルケル首相の年末スピーチをご紹介します。
何という人間味あふれるスピーチでしょう!
日本政府筋のデタラメと腐敗は私たち日本市民の何を表しているのでしょう?
皆々様 まずご自愛を!!自分と同じ人格を持つみんなが居る。一人一人が大切にされる社会を!!!
矢ヶ﨑克馬
メルケル首相、最後の大晦日スピーチ「2020年は15年間の首相生活で最も大変な年だった」
海外情報和訳サービスクーリエ社の前文:
ドイツでは、大晦日に首相が所信表明演説を行う伝統がある。そして、2021年の総選挙後に引退するメルケル首相にとっては、2020年の大晦日が最後のスピーチとなった。毎年恒例のこのスピーチでは、通常は翌年の議題などが話されるが、昨年末のものはパンデミックに関する話題で埋め尽くされた。メルケル首相は、コロナウィルスに感染して不幸に見舞われた人々に寄り添い、パンデミックに立ち向かう人々に感謝の意を表明すると同時に、15年間の首相生活の中で2020年が最も困難な年であったと述べ、国民に次のように語りかけた。
親愛なる国民のみなさん。今年はなんという1年だったのでしょう!2020年は全く予期せぬものに襲われた年でした。未知のウィルスが私たちの体や生活に入り込んできたのです。ウイルスは私たちの人間らしい行動にも入りこんできました。
親密な接触、ハグ、会話、お祝いの場にです。そして、通常の行動がリスクになり、不自然な予防措置が一般的なものになりました。
2020年、パンデミックの年は学びの年でもありました。春に対応した際は知識も情報もあまりありませんでしたが、結果が正しく出ることを願って決断を下すしかありませんでした。
コロナパンデミックは、100年に一度の政治的、社会的、経済的な困難でした。これは歴史的な危機であり、私たち全員に多くのことが求められました。一部の人は非常に苦しい状況を受け止めなければいけませんでした。 この歴史的な危機に立ち向かうには、私たち皆が長い期間信頼しあい、忍耐を重ねて行かなければなりません。だからこそ、私はみなさんに心から感謝します。 一方、この息をつくこともできない年の終わりに、私たちは立ち止まり、大 きく息をし、死を弔うことが必要です。私たちは社会として、どれだけ多くの人が愛する人を失ったか、そして愛する人の最期の時にも寄り添うことができなかったかということを忘れてはいけません。
私にはその痛みを和らげることはできませんが、でも今夜、そんな人々に想いを馳せています。コロナウイルスで最愛の人を亡くし、喪に服している人がどれほどの悲しみに暮れているのか、もしくはこの病気の後遺症に苦しむ人々がどれほど辛い思いをしているのか、私には想像することしかできません。ウィルスの存在に異議を唱え、否定する人々がいます。しかし、陰謀論は間違っていて危険なだけでなく、ウィルスに苦しめられている人たちを侮辱し、苦しめるものです。 2020年は心配と不確実性の年でした。しかし同時に、多くの人々が見返りも求めず、献身的に動いてくれた年でもありました。まずは病院や老人ホームなどの施設で働く医師や看護師、介護職員です。そして、保健所の職員たちは、ウイルスとの戦いにおいて中心的な役割を担い続けています。また、我が国の軍隊は、必要な時に必要な場所で献身的に支援をしてくれました。
そして、パンデミックにもかかわらず、私たちの生活が成り立ったのは、数え切れないほどの人々のおかげです。スーパーマーケットや運送会社、郵便局、バスや電車、警察署、学校や保育園、教会、出版社などで働く人々が支えてくれました。
また、ほとんどの人がマスクをつけ、人と距離を保つというルールを守って行動してくれていることに感謝しています。このような態度が、人を大切にする社会の実現を可能にしているのだと思います。他者を思いやる心、一歩引くべき時を見定める力、公共心の表れです。何百万人もの市民がこのような姿勢を取ってくれたことで、パンデミックをここまで乗り越えることができました。そして、このような態度は新しい年にも必要とされるでしょう。 そのなかにあっても、私は希望を見出しています。ここ数日ですでにワクチンの接種が始まりました。まずは高齢者とその介護をする人々、集中治療にあたる医療従事者に対してです。このような動きはドイツだけではなく、ヨーロッパ全体、そして世界中で起きています。ワクチン接種数は日々増加しており、今後少しずつ、より広い年齢層や職業の人たちにも接種できるようになります。最終的にはワクチンを希望するすべての人が接種できるようになるでしょう。私も自分の番が来たら、ワクチンを接種するつもりです。
そして、もう一つ、私に希望を与えてくれるのは、世界中、特にドイツの科学者たちです。信頼性の高い最初のコロナウイルスの検査、そして世界の多くの地域で初めに承認されたワクチンもドイツで開発されました。
また、ほとんどの人がマスクをつけ、人と距離を保つというルールを守って行動してくれていることに感謝しています。このような態度が、人を大切にする社会の実現を可能にしているのだと思います。他者を思いやる心、一歩引くべき時を見定める力、公共心の表れです。何百万人もの市民がこのような姿勢を取ってくれたことで、パンデミックをここまで乗り越えることができました。そして、このような態度は新しい年にも必要とされるでしょう。 そのなかにあっても、私は希望を見出しています。ここ数日ですでにワクチンの接種が始まりました。まずは高齢者とその介護をする人々、集中治療にあたる医療従事者に対してです。このような動きはドイツだけではなく、ヨーロッパ全体、そして世界中で起きています。ワクチン接種数は日々増加しており、今後少しずつ、より広い年齢層や職業の人たちにも接種できるようになります。最終的にはワクチンを希望するすべての人が接種できるようになるでしょう。私も自分の番が来たら、ワクチンを接種するつもりです。
そして、もう一つ、私に希望を与えてくれるのは、世界中、特にドイツの科学者たちです。信頼性の高い最初のコロナウイルスの検査、そして世界の多くの地域で初めに承認されたワクチンもドイツで開発されました。
ワクチンはドイツ企業の研究から生まれたもので、現在はドイツとアメリカの協力で生産されています。創設者であるマインツのウグル・シャヒン氏とエズレム・テュレチ氏によると、同社では60ヵ国の人々が働いているそうです。ヨーロッパや国際的な協力、つまり多様性の力が進歩をもたらすということを示しています。 とはいえ、パンデミックによって、いまだ非常に困難な事態を突きつけられています。多くの企業経営者、従業員、フリーランス、アーティストが生活に対する不安を抱えています。その苦しい状況は彼らの責任ではなく、連邦政府はそのような人々を見捨てることはありません。政府による支援は過去に例を見ない規模に達しています。短時間労働給付金(パンデミックによって労働時間、賃金が減る従業員の給与を政府が補填する仕組み)の延長も施行されました。これらの措置によって雇用を守ることができます。
では、新しい年の話題もすべてコロナウイルスについてでしょうか?違います。今年も話題は他にもありました。パンデミックの前から世界は急速にそして根本的に変化していたのです。そのため、ドイツは、未来のための大胆なアイディアを開発するために、エネルギーと創造性に焦点をあてることがますます求められています。
ワクチンはドイツ企業の研究から生まれたもので、現在はドイツとアメリカの協力で生産されています。創設者であるマインツのウグル・シャヒン氏とエズレム・テュレチ氏によると、同社では60ヵ国の人々が働いているそうです。ヨーロッパや国際的な協力、つまり多様性の力が進歩をもたらすということを示しています。 とはいえ、パンデミックによって、いまだ非常に困難な事態を突きつけられています。多くの企業経営者、従業員、フリーランス、アーティストが生活に対する不安を抱えています。その苦しい状況は彼らの責任ではなく、連邦政府はそのような人々を見捨てることはありません。政府による支援は過去に例を見ない規模に達しています。短時間労働給付金(パンデミックによって労働時間、賃金が減る従業員の給与を政府が補填する仕組み)の延長も施行されました。これらの措置によって雇用を守ることができます。
では、新しい年の話題もすべてコロナウイルスについてでしょうか?違います。今年も話題は他にもありました。パンデミックの前から世界は急速にそして根本的に変化していたのです。そのため、ドイツは、未来のための大胆なアイディアを開発するために、エネルギーと創造性に焦点をあてることがますます求められています。
Comments