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謹賀新年!避難者通信93号 今こそ基本的人権の原点に帰ろう!—「核兵器禁止条約」が発効し原発事故10年の年頭に—

謹賀新年!

皆々様

ご無事で新しい年をお迎えになりましたか?


避難されている方々は、放射能や化学物質、ウィルス等に敏感な方が多く、経済的とばっちりも含めて、新型コロナウィルス渦ではもの凄く苦労されていると思います。


大変だったと思います。

本年もどうかめげずに生き抜きましょう。

復興庁調べでは避難者の数は4万2千人と発表されていますが、福島県以外の関東圏などから避難している方々を含めればその2倍にはなるのではないかと思います。完全に「自助」であり、政府政治は冷酷なものです。

放射能被害に関しては、リスクが平均で勘定され、完全に弱者切り捨てで論ぜられております。大飯原発設置基準で「基準地震動」を過去の平均値で設定しており、大阪地裁で「看過しがたい誤りや欠陥があり違法だ」と判決されたと同じ事態が行われています。

空間線量は下がっているように見えますが、土地を汚染した放射能はそれほど低減していません。100年にわたる放射線被曝防護計画を改めて意識しましょう。

原発事故10年を迎えますが、未だ放射能の空中水中への放散は留まっておりません。

「健康被害は一切ありません」のまま、非常に多くの方が健康被害を被っていることを「一切」「自助」に任せています。

甲状腺がんの原因に付いても「原発事故とは関係ありません」で通そうとしています。

統計処理に於いて「人口の規格化」と共に「検査期間の規格化」もしなければ比較にならないのに、「検査期間の規格化」をいたしておりません。住民被曝を20ミリシーベルトのままオリンピックを迎えようとしております。

科学に基づいた誠実な政治が必要なのですが、現実の政治は逆転しています。

現実は『風評被害』の用語に封じ込まれ、現実の犠牲に付いて政府は、残念ながら市民サイドも、口にすることはありません。放射能被害と特定することはできないそうなのです。しかし広島原爆の167倍(政府発表、現実は数百倍か)の放射能(CS137)が人々を襲っているのです。

原爆以来科学が完璧に核推進政治に従ってきた歴史があります。これを改める「科学の目」「人権の目」が必要です。風評被害では無く放射線被曝と言える勇気も必要です。

核兵器禁止条約がいよいよ発効いたします。

しかしこの国・政府は条約に参加もせず平和を希求する世界に背を向けています。

2021年はいろんな意味で基本的人権を意識した社会人らしい生き方が求められています。

「2度と戦争の犠牲は出さない」との「国民的誓い」が日本の平和に対する原則を支えてきましたが、戦争法や国民監視法に続き「戦争のできる『美しい国』」のためのステップが用意されています。

腐敗現象を強く示す強権・専制政治も日本の市民が改めて決着を付けなければなりません。

今日本は、60年掛けて行われてきた民主主義理念の破壊・逆行の「戦後政治の総決算」という危機的条件にあるのも事実です。

今改めて「基本的人権」と「戦争を繰り返さない誓い」の原点を意識し、原点を取り戻すことが必要とされています。

私たちは基本的人権と戦争の犠牲を繰り返さないための大切な憲法という宝を持っています。 今回は1970年代からひたひたと基本的人権・教育・研究・学問の自由を侵し続けてきた「戦後政治の総決算」路線の被害を改めて意識し、それを取り戻していく。

今年の生きる課題といたしたいと思います。

どうぞ添付ファイルをご覧ください。

今年もたくましく生き抜いて行きたいと思います。

皆々様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

2021年元旦   つなごう命の会 矢ヶ﨑克馬


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